2021/01/10 10:50
こんにちは、秘境珈琲の酒井です。
この度ブログを始めてみました。
コーヒーの事やパプアニューギニアのこと、日常のことなんかを載せていきますので、暇つぶしにぜひ。(暇つぶしにもなるかどうかという代物かもしれませんが)
さて、初回ということですので、改めて秘境珈琲の生い立ちについてすこし触れさせていただきたいと思います。
お会いしたことのあるお客様にはもう聞き飽きたお話になるのかもしれませんが、ぜひお付き合いください♪
(↓またこれ。パプアここですよ~の図。赤い丸のところです)
聞きなじみがあるような、ないような、そんな風に思う方が多いのではないでしょうか。「パプアニューギニア」。
南半球の赤道近く、オセアニアに位置します。日本から飛行機で約7時間、時差は1時間しかありません。
この国との出会いは2017年5月、コーヒーの農園を見に行くというツアーに参加したことがきっかけでした。
当時、ただひたすら「海外のコーヒー生産地を自分の目で見てみたい!」という思いに駆られていた私。
たまたま農園ツアーの案内をネットで見つけ、これだ!と何も考えず即決!
その時点ではコーヒー屋で働いていたにも関わらず「パプアニューギニアってどこだっけ?」レベルだった私でしたので、さっそくパプアの情報を収集することに。
するとどうでしょう。そこには
「食人文化が残る国」
やら
「マラリアには要注意」
と、なにやら穏やかではないご様子じゃありませんか。
これは、、大丈夫か、、、?という不安が頭をよぎりつつも、いつの間にやら出発の日が訪れたのでした。
(↓機内食。想像していたよりちゃんと美味しくて驚きました)
ここでパプアニューギニアの基本情報を少し。
【どんな国?】
パプアの特徴として挙げられるのは、
・800以上の部族とそれと同じくらいの言語が存在する
・近代文明に触れてからまだ100年も経っておらず(おそらくまだ80年くらい?)、それまでは原始的な生活を続けていた
・国民の80%以上はほぼ自給自足の生活を送っている
というものがあります。
パプアを理解するうえでとても重要なのが、「ワントク」という文化。
部族ごとの言語=「ワントク(one talk)」といい、同じ言葉を話す人間はみんな家族同然。
親、子供など関係なく困っていたら助け合うという相互扶助の意識がとても強く、お金を稼いでいる人(余裕がある、ないに関わらず)がその部族の何人もを養っている、というような現代の日本ではまあ考えられないことも可能にさせています。
部族間のつながりが強いゆえに、他の部族との争いになると当たり前のように死者が出たり、
政治家が自分の出身の地区ばかり贔屓した政策をとってしまうなど、さまざまな社会問題も生んでいるそう。
これが良い、悪いに関わらず、本当に、その国独自の文化って面白いですよね。
(↓パプアの地に初めて降り立った私)
この国の人口は約860万人。なんと都内の人口よりも少ないんです。(現在の都内の人口は約1400万人)
それでいて、国土は日本の1.25倍くらい。
1人当たりの面積がめちゃくちゃ広いですね(笑)
内陸は深い森に阻まれ、インフラの整備はほとんどなされていません。
発展しているのは首都や沿岸部の一部のみ。
近年、パプアは液化天然ガスの資源が豊富だということが分かり、やたら近隣の先進国による援助がすごいんだそう、、。
それまで自分たち独自の文化でのんびり生きていた彼らにとって、急に大きな道路が整ったり、一部の富裕層しか通えないであろう巨大なスーパーマーケットができたりするのは、、、この国にとって本当に良いことなのか、考えさせられます。
実際に、街中の道路にはプラスチックごみや空き缶など、急激に近代化したことによって正しい処理の仕方が分からないゴミがそこら中に落ちている状態でした。
(↓沿岸部にある都市のスーパー。1975年まではオーストラリアに統治されていたこともあってか、欧米らしいカラフルな感じでした。)
【人柄や治安は?】
基本的にとても人懐っこくて優しいか、シャイな感じの方が多くて、日本人に対してとても友好的です。
写真を撮ろうとすると、みんな一斉に笑顔で手を振ってくれます。
ですが、貧富の差が激しい都市部ではお金持ちや外国人をねらった強盗のような武装集団「ラスカル」の被害にあう確率も高いとのこと。(あらいぐまラスカルを想像してしまいますが、全くの別物です、、、)
夜は現地の人も出歩かないぐらい大変危険らしく、夕方以降は外に出ることはありませんでした。
体質的にアルコールを分解する機能が弱く、すぐに酔っぱらってしまうというパプア人。
夜はお酒を飲んで攻撃的になった人たちがうろうろしているとのこと。。。そこから部族同士の喧嘩に発展して殺し合いになることもあるんだとか~(;^_^A
(↓でも基本的にとっても優しい笑顔のパプアの人々!!)