2021/04/05 13:26

前回の投稿からだいぶ日が経ってしまいました💦

パプアニューギニアとのなれそめ話、第2弾。
今回からは、現地で見てきたコーヒーに関わる風景を紹介していきたいと思います。

パプアニューギニアの首都、ポートモレスビーに到着したツアー参加者一行。
そのまますぐに国内線の飛行機に乗り継ぎ、国内で2番目に大きな都市「ラエ」へ。

(↓首都ポートモレスビーの空港。さすがパプア最大の都市だけあってちゃんと近代的。)

(↓ラエの空港。国内2番目の都市の空港にしては簡素。。。)


空港は小さいですが、ラエはコーヒーを生産する山岳地帯に向かうための唯一の陸路、

「ハイランドハイウェイ」

の入り口ともなる都市。
輸出入などもこの港から行われ、物流の要であるとても重要な都市です。

(↓本当に道路はこれだけ…。赤く印を付けた辺りがコーヒーの生産エリア、ハイランド(高地)地方です。
ラエから続くハイランドハイウェイ。)


パプア国内で生産されるコーヒーは、基本的にCIC(Coffee Industry Corporation)という政府機関によって規格にあっているか等のチェックが行われたのち、輸出されます。
CICはコーヒー農家さんへの生産指導、ドライミルなどの大型の機械を持ち、エリアごとの小農家さん達から集めたパーチメントコーヒーを買い取ったりなんかもしています。

(↓ラエのCICオフィスへ訪問。)

(↓CIC職員でもあり、生産者でもあるケニーさん。)

(↓輸出前の最終チェックが行われる。)


コーヒーは「農産物」。
日本で売られている果物や野菜のように、コーヒー豆も生産国ごとの基準で「等級分け」され、それによって値段が変わります。

「栽培している標高」「豆の大きさ」「欠点豆の数」

が主な要素。
さらに国によってこの中から取り入れている要素や基準が異なっています。

たとえば、コーヒーの生産国でおなじみのグアテマラ。
グアテマラでは栽培されている標高が高いほど、等級が高くなります。
これは標高が高いところほど1日の気温の寒暖差が大きくなることから、コーヒーの実がゆっくりと成長し甘味を蓄え美味しいコーヒーが採れるからなのだそうです。

肝心のパプアの等級分けは何で行われているのかというと、「豆の大きさ」
基本的にパプアのコーヒー生産が行われる山岳地帯は標高が高く、

「1年で1日の気候を繰り返す」

といわれるほど昼夜の寒暖差があります。
私が滞在している間も、日中は気温30℃を越えますが、夜は一気に冷えて10℃台まで下がっていました。
赤道に近いため雨季と乾季の差がそれほどはっきりしておらず、温暖な気候、島国で湿度も高いことから植物はのびのびと大きく育ちます。
そういう理由なのかは定かではありませんが、パプアのコーヒーはほかの国と比べ大粒のものが多いことから、このような等級付けがなされているのかなあと想像。
取り入れている基準から、その国ならではの自然環境や背景が何となく想像できると楽しいですね!

(↓ちょっとわかりづらいですが、、、大きな機械でふるいにかけられ大きさごとにサイズ分けされます。)


いつの間にかなんだか小難しい話になってしまったような(;^_^A
今回はこの辺で、、、。
それでは、また。

(↓ハイランドハイウェイから見渡せる景色。)